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3つの違反事件に関与し、有罪判決を受けて服役中のハノイ市共産党委員会元副書記 兼 同市人民委員会元主席のグエン・ドゥック・チュン受刑者(男・56歳)が、街路樹価格水増しの汚職事件にも関与したとして起訴された。公安省傘下の治安捜査機関が22日に明らかにした。
チュン容疑者は公務執行における職権乱用の容疑で捜査を受けている。
チュン容疑者の指示のもと、市は2016年から2018年にかけて、ハノイ市人民委員会傘下のハノイ街路樹公園有限会社(Hanoi Green Trees Park)など、経営者にチュン容疑者との密接なコネクションがある複数の会社に多数の街路樹を発注していた。
街路樹の価格は大幅に水増しされ、国に「非常に大きな損失」をもたらした。警察の19か月間にわたる捜査を経て、関与した複数の会社の従業員や同市建設局の幹部など合わせて17人の容疑者が起訴された。
容疑者らは、市内の街路樹の手入れ・植え替え・植樹事業において、談合により街路樹の価格を水増ししていたほか、街路樹の一部は中国から密輸されていたことが確認された。
これに先立ち、チュン容疑者は別の3件の刑事事件にも関与している。同氏の指示のもとで側近らが捜査書類を略奪した事件の非公開裁判(2020年12月)で禁固5年、ハノイ市人民委員会傘下のハノイ下水排水社(Hanoi Sewerage And Drainage)が市内の湖水浄化処理のためとして競売入札を行わずに同氏の裏会社から水処理薬品を高価格で購入した汚職事件の控訴審の裁判(2022年6月)で禁固5年、携帯電話小売チェーン「ニャットクオン・モバイル(Nhat Cuong Mobile)」を運営していたニャットクオン貿易・技術サービス(Nhat Cuong Trading & Technical Services)による密輸密売やマネーロンダリング、談合などとこれに関連するハノイ市計画投資局での違反事件(控訴審)で禁固2年の計12年の禁固刑の判決を言い渡されている。