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ホーチミン市在住のフー・ビンさん(男性・28歳)は2018年に日本を旅行した。その時、発展した国で美しい景色が多いと感じた一方、ある出来事で「他人に冷たい」日本人の文化にショックを受けたと振り返った。
ビンさんは個人で5日間、各地を回った。3日目に鉄道の駅に向かっていた時、スーツケースからシャツが落ちてしまったことに気付かず、そのまま電車で移動し、夜ホテルに到着してようやくシャツをなくしたことに気が付いた。ビンさんは、スーツケースを引いて移動中、多くの人とすれ違ったのに、誰も声をかけてくれなかったことを残念に感じたという。
「ベトナムだったらボールペンでさえ周囲の人が落ちたことを知らせてくれるのに、日本では違うことに驚いた」と話した。ただ、これは日本人の欠点という訳ではなく、彼らの文化であり、外国人である自分はその文化の違いにショックを感じたのだと理解している。
国際協力非営利団体(NPO)「コンフロントワールド(Confront World)」の創設者である原貫太氏は、「日本人は子供の頃から人に迷惑をかけないよう教えこまれているため、他人との関わりを避けたがる傾向がある。助けることはできるが、かえって迷惑をかけるかもしれないと思う人が多い」と説明している。