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ハノイ市タイホー区のチューバンアン高校に子供を通わせる保護者らのもとに、教師や医療スタッフを装って、入院費の振り込みを要求する詐欺未遂事件が発生した。これは、「お子さんが事故に遭ったので、急いで入院費を送金して欲しい」と電話やメッセージで要求するもので、最近ホーチミン市で多数報告されているのと同様の手口だ。
同校のグエン・ティ・ニエップ校長によると、最近、同校生徒の保護者2人のもとに前述のメッセージが送られてきたという。怪しんだ保護者らが学校と担当教師に確認したため、幸い被害に遭うことはなかった。
知らせを受けた学校は、全クラスの保護者らに対し、「詐欺師は、生徒と保護者、教師に関する正確な情報を取得しています。詐欺が疑われる電話やメッセージを受けた際は確認のため、副校長または担任教師に連絡するようお願いします」と、詐欺への警戒を強めるよう緊急連絡を行うとともに、警察に届け出た。
これに先立つ3月上旬、ホーチミン市内の複数の高校で同様の詐欺事件が発生。子供が脳損傷で緊急搬送されたと聞かされて気が動転してしまった一部の保護者が、最大で2億VND(約115万円)を騙し取られるという被害に遭った。
南中部高原地方ザライ省プレイク市でも、同様の詐欺事件が報告されており、全国に広がりつつあるようだ。ターゲットの多くは高校生の保護者。これは中学生以下の場合、保護者が学校まで送り迎えをしているケースが多いためと見られる。