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交通運輸省傘下の車検局および複数の省・市の自動車登録検査センターで発生した、贈収賄・贈収賄の仲介・公務執行上の文書偽造に関する一連の事件に関連し、ホーチミン市警察は11日、多くの自動車登録検査センターから定期的に賄賂を受け取っていたとして、車検局のダン・ベト・ハー局長を収賄容疑で逮捕した。
同市警察の捜査結果によると、自動車登録検査センターの設立にあたり運営業者はハー局長とその部下らに賄賂を渡しており、さらに設立後も毎月や毎四半期など定期的にハー局長らに賄賂を支払っていたことが確認された。
ホーチミン市警察はこれに先立ち、荷台を大きく改造するなど、安全基準や排ガス基準などを満たしていないにもかかわらず車検合格証明書を有しているトラックなどの多くの車両を発見したため、自動車登録検査センターの捜査に踏み切った。
今回の事件の捜査を統括する権限を与えられているホーチミン市警察は、同市を皮切りに、公安省傘下機関や各省・市警察と協力し、捜査範囲を拡大している。
初動捜査の結果、車検局の容疑者らに賄賂を渡していた自動車登録検査センターの容疑者らは、自動車の所有者から賄賂を受け取り、車検結果を操作して車検合格証明書を発行していたことが分かった。公安省によると、基準を満たしていない自動車約7万台について、自動車の所有者が「袖の下」を渡して車検合格証明書を取得したという。
この一連の事件では、自動車登録検査センターの従業員と贈収賄の仲介者80人、ハー局長を含めた車検局の幹部4人の計84人が贈収賄・贈収賄の仲介・公務執行上の文書偽造容疑で各省・市の警察に逮捕され、捜査を受けている。
車検局によると、一連の事件に関連して13省・市の自動車登録検査センター30か所以上が営業を一時停止している。なお、全国には280か所の自動車登録検査センターがあり、このうち20か所が交通運輸省車検局の傘下、64か所が各省・市の交通運輸局傘下、196か所が外部企業の傘下となっている。