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南中部高原地方ダクラク省ラク郡リエンソン町(thi tran Lien Son, huyen Lak)に住むロンさんは9日、ゾウ「イフン(Y Khun)」を、アジア動物基金(AAF)に引き渡した。イフンは今後、ゾウに優しい観光モデル転換プロジェクトのなかで、AAFからブオンドン郡(huyen Buon Don)にあるダクラク省ゾウ保護センターに引き渡されて、自然のなかで飼育される。
現在ラク郡では14頭のゾウが飼育されており、うち7頭をロンさん家族が飼育している。以前ロンさん家族はゾウを飼育し、観光に利用していたが、コロナ禍で観光に影響が出たこともあり、この7頭を自然に返そうと考えた。天然林も減ってゾウに与えるエサも少なくなり、ゾウ飼育にはかなりの困難もあった。
ロンさんは、「我が家は昔からゾウを飼ってきたが、いつか自然に帰す日がくればと考えていた。AFFによるゾウの保護、ゾウに優しい観光プロジェクトが私たち南中部高原地方のゾウの飼い主に希望をもたらした」と話している。