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ベトナムのあるインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)の代表は26日、光海底ケーブル「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」の香港近くのS6支線でトラブルが発生したと明らかにした。APGの運用管理者はトラブルの原因や復旧計画についてまだ何も発表していない。
2016年12月に運用が開始されたAPGは総設計容量54.8Tbpsで、陸揚げ地が中国、香港、台湾、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムにある。APGにはベトナムから◇FPT情報通信[FPT](FPT Holdings)、◇ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)、◇軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)、◇CMCテレコム(CMC Telecom)の4社が出資し、利用している。
APGは今年に入ってから、4月、7月、9月とトラブルに見舞われ、今回が4回目。9月のトラブルはシンガポールのS9支線で発生し、原因はケーブルの切断だった。11月14日に復旧したばかりだった。
APGのトラブルが発生した時、ベトナムと海外のインターネットアクセスを結ぶ光海底ケーブルの「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」と「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」にもトラブルが起きていた。海底ケーブル5本のうち3本が同時期にトラブルに遭っており、ベトナムから海外へのインターネットアクセスへの影響が懸念されている。