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ホーチミン市8区にあるリータイントン中学校に通う中学4年生(日本の中学3年生に相当)の3人グループが、ごみとして捨てられるドリアンの殻を使って、自然の香りのする紙を作った。
トー・ディン・ホン・フックさん、ライ・フイン・ニャット・トンさん、グエン・ゴック・ビック・ハンさんの3人は、木の代わりに新しい材料を使って紙を作ることを目指して研究し、成功した。
フックさんは、通常、紙は木を原料にして作られているため環境に負荷をかけている一方で、中身を食べ終わった後のドリアンの殻が捨てられているのは浪費だと感じ、紙の原料に使えないかと思ったという。グループは、ドリアンに関する先行研究を調べ、ドリアンの殻には低品質の木材と同等の60~70%のセルロースの含有量があることを知った。
グループは6月から教員の指導の下、学校の実験室で紙の製造方法を検討。空いた時間に飲食店や果物店を回ってドリアンの殻を集めた。殻は洗った後細かくカットして天日干しした。十分乾いたらすりつぶして粉末状にし、紙を強くするための添加物を混ぜ、プレス機で紙を成型した。完成品には、ドリアンの香りと光沢がある。
グループは、完成した紙はノートの表紙やカード、文具などに使えるとみて、企業からの支援を受けて試作を続け、紙の品質で評価を得ることを希望している。