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東南部地方ビンズオン省警察は2日、大規模な新生児売買ルートを摘発したことを明らかにした。同ルートはビンズオン省だけでなく、同地方ビンフオック省、ホーチミン市、南部メコンデルタ地方キエンザン省などの複数の省・市で活動し、少なくとも31人の新生児が売り飛ばされたことが確認された。
ルートのメンバーらは、経済的に余裕がないなどの理由で子供を育てられないという女性に病院などでアプローチし、新生児を買い取っていた。ベトナム最大のモバイル無料通話・メッセージアプリ「Zalo(ザロ)」やソーシャル・ネットワーキング・サービス「フェイスブック(Facebook)」などで購入客を見つけ、新生児1人につき3500万~6000万VND(約20万6000~35万円)で「販売」し、偽の出生届やDNA鑑定書も提供していた。
ビンズオン省警察は張り込み捜査を経て、これに先立つ8月に摘発に踏み切った。 これまでに容疑者8人が起訴されており、実子を売りさばいた女も複数含まれている。
容疑者らはいずれも女で、年齢は18~40歳。16歳未満の人身売買容疑や機関・組織の印鑑の偽造・使用容疑で捜査を受けている。警察は裏付け捜査を進めており、さらに16人が新たに起訴される見通しだ。