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韓国の首都ソウルの繁華街として知られる梨泰院(イテウォン)で10月29日夜に発生した転倒事故で、犠牲になったベトナム人の遺体が2日午後にソウルからホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着し、無言の帰国を果たした。遺族の意向により、犠牲者の故郷に埋葬される。
10月31日午前には順天郷大学富川病院の葬儀場でベトナム人犠牲者の告別式が行われ、韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官(外相)が追悼の花を送った。駐韓国ベトナム大使館を代表してグエン・ベト・アイン参事官が告別式に参列し、遺族に哀悼の意を表した。
ベトナム人犠牲者は韓国留学中の21歳の女性、D・T・Tさん(南中部沿岸地方ビンディン省出身)。1人娘で、2年前に韓国に渡り、現在は大学1年生だったという。事故当時は友人と梨泰院を訪れていた。
同事故では156人が死亡、157人が負傷した。死亡した156人のうち26人は外国人だった。26人の国籍はベトナム、日本、中国、ウズベキスタン、ロシア、米国、フランスなど14か国。