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中部では10日から豪雨により河川が増水し、広範囲で洪水が発生し、特に南中部沿岸地方クアンナム省と同クアンガイ省が大きな被害を受けている。
クアンガイ省チャーボン郡(huyen Tra Bong)にある第1 カーティン水力発電所付近では10日夜に土砂崩れが発生した。発電所の一部が土砂に埋もれ、少なくとも作業員1人が行方不明になった。同省ビンソン郡(huyen Binh Son)を流れる河川では11日午後、漁船が沈没し1人が行方不明になっている。
クアンナム省では広範囲で洪水が発生し、濁流に流されて2人が死亡、1人が行方不明になっている。民家約7500軒が0.5~1.2m冠水し、被害は主にホイアン市とディエンバン郡(huyen Dien Ban)に集中している。浸水深が高いエリアでは、地元当局が安全確保のために一時的に停電とした。
同省ではチュオンソンドン道路、国道24C号線などで土砂崩れが発生し、複数の国道と省道の至る所で0.4~1.2m冠水し、浸水深が3.0mに達したところもある。
11日夜から水が引き始めたが、南シナ海で発達している熱帯低気圧の影響と寒気が相まって、北中部地方クアンビン省から南中部沿岸地方ビンディン省にかけての地域では13日夜から15日にかけて大雨が続くと予測されている。中でも、北中部地方トゥアティエン・フエ省からビンディン省にかけての地域では250~350mmの雨量が観測され、雨量が400mmに達するところもある。
クアンビン省から南中部沿岸地方カインホア省にかけての地域、また南中部高原地方では16日まで大雨が続き、200~500mmの雨量が観測され、雨量が600mm以上に達するところもある。
大雨が続いているため、山岳地帯では鉄砲水や土砂崩れ、低地では洪水、沿岸では浸食などに注意が必要だ。