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東南部地方ビンズオン省やホーチミン市を流れるサイゴン川の上流に位置するザウティエン貯水湖(同タイニン省)のダムが決壊した場合、ホーチミン市は1日足らずで広範囲にわたって冠水し、中心部では水の深さが2.38mに達すると予想されている。
それにもかかわらず、多くの浚渫船が貯水湖で絶えず稼働しており、砂の違法浚渫も横行している。砂の浚渫許可証を持つ場合でも、過剰開拓が行われているという。これは、農業農村開発省傘下のザウティエン・フオックホア灌漑開拓有限会社の告発により明らかになったもの。
湖の砂を対象として、これまでに交付された浚渫許可証は21件で、このうちタイニン省当局によって交付されたものが15件。タイニン省は湖底の砂の過剰開拓や違法開拓が最も深刻な地域となっている。
ザウティエン・フオックホア灌漑開拓は、この湖を管理しているが、違法行為を処分する権限を有していない。同社はタイニン省資源環境局や交通運輸局、警察などの関連機関に対し、重量制限を超過して砂を運搬するトラックへの取り締まりを強化するなどして対策を取るよう要請した。
なお、湖の周辺にはトラックの重量検査所があるが、担当者が不正を働き、重量制限を超過した過積載トラックの存在を見て見ぬふりをしているとの指摘もあがっている。