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在ホーチミン米国総領事館は19日、米海軍の病院船「マーシー(USNS Mercy、T-AH-19)」が南中部沿岸地方フーイエン省ドンホア町(thi xa Dong Hoa)のブンロー港(cang Vung Ro)に到着したと発表した。今回の寄港は同省で実施される太平洋パートナーシッププログラム(PP22)に参加するためのもの。
同プログラムは、インド洋-太平洋地域における多国間人道支援を目指して毎年行われているもの。今回のPP22には、オーストラリア、日本、英国、米国らが参加してベトナム・フーイエン省で6月20日から7月3日にかけて、医療活動、地元小学校における教室の整備、災害対応に関するノウハウの交換などを行う。
同船は当初、石油タンカー「ワース」として建造されたが、その後、海軍が取得して「マーシー」と改称し、病院船に改造された。1986年に就役。主な任務は、米軍の陸上展開部隊と上陸作戦部隊の支援、傷病兵の医療支援。平時においては米国政府系機関からの要請に基づき災害被災者や人道支援対象者に対して医療支援を行っている。