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ベトナム森林保護局は27日、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市のバックマー(Bach Ma)国立公園に国内2か所目となる「クマ保護センター」を設立することを発表した。
同センターは、アジア動物基金(AAF)の支援を受けて同国立公園の12.7hの敷地に建設するもので、投資総額は1000万USD(約12億8000万円)余りとされている。センターは、クマの保護施設、半野生保護区、職員の居住区、獣医病院などから成る。稼働後は、民間レベルで飼育されていたクマ約300頭を受け入れることが可能となる見通し。
なお、国内最初の「クマ保護センター」は、北部紅河デルタ地方ビンフック省のタムダオ(Tam Dao)国立公園で2009年にオープンした。
ベトナム国内では、これまで「熊胆」採取目的で数百匹のクマが全国の農場で飼育されていたが、近年は「熊胆」目当ての観光客を迎えるツアーを禁止する動きが強まっている。「熊胆」はクマ由来の動物性生薬で、滋養強壮剤として酒などに混ぜて摂取すると肝臓病などに効果があるとされている。商業的な「熊胆」の採取は2005年から禁止されたが、クマの飼育自体は禁止されていない。