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世界保健機関(WHO)はこのほど、スイス・ジュネーブで記者会見を開き、◇ベトナム、◇バングラデシュ、◇インドネシア、◇パキスタン、◇セルビアの5か国にmRNAワクチン製造技術の移転を行うと発表した。
mRNAワクチンのメリットは、ウイルスの遺伝情報が分かれば短期間でワクチンを開発することができるという点だ。
グエン・タイン・ロン保健相はオンライン形式で記者会見に参加した。ロン保健相はWHOの決定に喜びを示し、mRNAワクチン製造技術の移転を受けることで国内のワクチンメーカーを積極的にサポートし、有利な条件を整えることを約束した。
ロン保健相は、ベトナムはワクチンを製造できる国々のうちの1か国であり、WHOの基準を満たしたワクチン管理システム(国家検定機関、NRA=National Regulatory Authority)を有する国々のうちの1か国でもあるとし、「mRNAワクチン製造技術をマスターすることで、国内需要に対応するだけでなく、世界各国にも供給してワクチンへのアクセスにおける不平等を克服することができる」と述べた。
WHOはこれに先立ち、◇エジプト、◇ケニア、◇ナイジェリア、◇セネガル、◇南アフリカ、◇チュニジア、◇アルゼンチン、◇ブラジルの8か国にmRNAワクチン製造技術の移転を行うと発表している。
これにより、WHOから技術移転を受ける国は13か国に増えた。