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北中部地方ゲアン省ジエンチャウ郡ジエンチュオン村(xa Dien Truong, huyen Dien Chau)にある外資系履物メーカー「ベト・グローリー(Viet Glory)」の工場でテト(旧正月)明けの7日午後から続いている大規模なストライキについて、同社は10日、関連機関の立会いのもと工場労働者の代表者との直接対話に臨んだが、両者の意見が食い違い、工場労働者約5000人は引き続き職場を放棄している。
工場労働者は会社側に対し、職場復帰の条件として11項目の実施を求めている。これには、◇昇給、◇年功序列手当の導入、◇重労働・有害な環境での労働の手当の引き上げ、◇給与明細書の具体化・明確化、◇管理職の言動・態度の改善、◇出退勤管理装置の確実な保守・メンテナンス(誤作動時やデータ消失時の対応)、◇新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の回復者について労働契約を一方的に終了しないことなどが含まれる。
会社側は一部の条件に同意したものの、工場労働者側が最も重要視している「昇給」と「年功序列手当の導入」の2つの項目は却下した。
会社側は、同社が適用している最低賃金は月額367万VND(約1万8700円)で、地域別の最低賃金(第4種:307万VND=約1万5700円)を上回っているとし、新型コロナの影響で業績が低調なことを理由に「昇給」と「年功序列手当の導入」は難しいとした。
これに対し、工場労働者側は、会社が「昇給」と「年功序列手当の導入」に同意しない限り、職場には復帰しないと断固とした態度を示した。
チャン・シー・ユエ(Zhang Shih Yueh)副社長は、「ベトナムの法律に従い、従業員のための制度を実施している。従業員が職場に復帰しない場合、会社はベトナムの法律に従い対応する」と述べた。
なお、ジエンチャウ郡の労働組合をはじめとする関連機関は引き続き双方との交渉を進めている。