(C) vnexpress 写真の拡大. |
17日に3歳の女児が腕をギプスで固定され、頭部に9本の釘が埋まっていた状態でハノイ市タックタット郡総合病院に救急搬送された事件について、同市警察は20日、母親の恋人であるグエン・チュン・フエン容疑者(男・30歳)を殺人未遂の疑いで逮捕した。
虐待の被害に遭っていたのはD・N・Aちゃん。母親のN・T・Lさん(27歳)が前夫との間にもうけた子供3人の末っ子。一家は離婚前、同郡カインナウ村(xa Canh Nau)にある父親の実家に住んでいた。
Lさんは2021年に夫と離婚。その後、末っ子のAちゃんだけを連れて、フエン容疑者と同郡カンキエム村(xa Can Kiem)の貸し部屋で同棲を始めた。Lさんと容疑者は大工仕事で生計を立てており、Lさんは現在、容疑者の子供を妊娠中。
警察の調べによると、容疑者は2021年9月から、Aちゃんに対し、農薬やネジを飲み込ませたり、腕の骨を折るなどの虐待を繰り返していた。Aちゃんは直近3か月の間に、鼻の怪我や骨折、ネジや農薬の誤飲による中毒で4回も入院していたが、その度に母親は、娘が1人で遊んでいる間に起きた事故だと説明していた。
17日午前8時ごろ、Lさんの留守中に容疑者は、Aちゃんの顔面を複数回にわたって殴打し、長さ約2.1cmの釘9本をAちゃんの頭部に打ち込んだ後、Aちゃんを知人に預けて外出した。
容疑者は虐待の理由について、連れ子の存在が自分の生活に影響を与えるため、養育の責任から逃れたかったと供述している。
なお、Aちゃんは同市バーディン区のセントポール総合病院に転送され現在も集中治療を受けているが、重体で昏睡状態が続いている。