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ベトナム現地時間13日午後1時にカロリン諸島で発生した台風9号(アジア名:ライ、日本では台風22号)は、19日午後7時ごろに南中部沿岸地方クアンガイ省から同ビンディン省にかけての沿岸部から東に約180kmの地点を通過した。
日本の気象庁が発表したデータによると、台風9号は進行方向を北北東に変え、20日午後1時の時点で南シナ海を1時間に20kmの速さで移動している。21日午後1時には南シナ海で熱帯低気圧に変わる見通し。
台風の影響により、ビンディン省、クアンガイ省、フーイエン省(南中部沿岸地方)で強い風が吹き、クアンナム省(同)からカインホア省(同)にかけての地域で大雨が降った。
自然災害防止国家指導委員会によると、19日午後5時30分までに、ビントゥアン省(南中部沿岸地方)で漁船5隻が沈没したほか、別の漁船3隻が破損した。また、1人がかご舟で停泊中の漁船に向かって移動する途中、高波により転覆して死亡した。
また、カインホア省カムラン市カムビン村ビンフン島(dao Binh Hung, Xa Cam Binh)では、海上のロブスター養殖ケージ約90台が破壊され、被害額は2000億VND(約9億9000万円)に上る。
カインホア省のチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)も被害を受け、多くの樹木が根こそぎ倒れたほか、瓦屋根計500m2やソーラーパネル15枚などが破損した。