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ハノイ市人民委員会は、2021~2025年の同市における交通渋滞緩和・交通安全確保に関する計画案を同市人民評議会に提出した。
同市人民評議会は2017年に、2030年までを視野に入れた2017~2020年の同市における個人車両管理強化に関する計画を採択した。この中で、2030年までに市中心部の各区へのバイクの乗り入れを禁止する方針を示していた。
同市人民委員会が提出した今回の計画案はこれを5年前倒しし、2025年からバイクの乗り入れを禁止する内容となっている。
提案によると、2025年以降に環状3号線、国道5号線、 チュオンサ(Truong Sa)通り、ホアンサ(Hoang Sa)通りに囲まれた各区でバイクの通行を禁止する。2030年以降は、ホン川(紅河)の南岸は環状4号線の内側、北岸は環状3号線の内側の各区にバイク通行禁止エリアを拡大する。
2025年までに区(都市部)に格上げされる予定の郡(農村部)の5行政区(◇ホアイドゥック郡、◇ザーラム郡、◇ドンアイン郡、◇タインチー郡、◇ダンフオン郡)も同事業の対象となっている。
提案は7日から開催されている同市人民評議会で審議され、10日に採択される予定。
ハノイ市の車両登録台数は約640万台で、このうちバイクが約560万台、自動車が約60万台となっている。また、外部から乗り入れる同市以外の地方で登録された車両は約200万台となっている。
なお、インターネットなどでは同提案をめぐり、「公共交通機関が明らかに不足している中で、中心部へのバイクの乗り入れを禁止することは時期尚早な考えだ」として、市民から猛反対する意見が多く挙がっている。