(C) vnexpress |
南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市の海洋学博物館はこのほど、全体が紫色をした希少なタラバガニの展示を開始した。ホーチミン市直轄トゥードゥック市の海産物スーパー「ホアンザー」がノルウェーから輸入したが、珍しい種類のタラバガニと見て研究および展示用として同博物館に寄贈した。
この紫色のタラバガニは重さ約2.8kgで、水温を5度に保たれた水槽で飼われている。同博物館環境教育コミュニケーション課のチュオン・シー・ハイ・チン課長によると、紫色をしたタラバガニは希少だという。
通常のタラバガニの色は、濃い赤と赤紫色、または茶色と薄茶色をしている。紫色は非常に珍しく、2014年に米アラスカで発見されて以来で、突然変異による可能性があるとみられている。紫色のタラバガニの発見例は世界で5例に満たないとされる。
同博物館の甲殻類専門家であるダオ・タン・ホック氏によると、タラバガニは冷水帯に生息しておりベトナム近海にはいないため、研究資料はないという。タラバガニの属名は「Paralithodes」で、市場でよく見るのは北太平洋に分布している「Red King Crab」だ。ホック氏は「今回発見されたタラバガニが、正確にはどの種類なのかはまだ分からない」としている。