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公安省傘下の治安捜査機関は4日、地場系医薬品ディーラーのVNファーマ(VN Pharma)が書類を偽造してがん特効薬の偽造品を輸入した事件に関連する保健省の責任追及問題で、チュオン・クオック・クオン保健次官(男・60歳)を捜査対象とすることを決定した。
最高人民検察院がクオン次官に対する起訴状を発行。クオン次官は、刑事法第360条に抵触し、責任を果たさず甚大な被害をもたらした容疑で捜査を受けている。
この一連の事件は、VNファーマが同社元会長 兼 社長のグエン・ミン・フン被告(男・43歳)の指導のもと、がん特効薬83万8000箱の輸入に必要な書類を偽造して、保健省傘下の医薬品管理局から輸入許可証を取得して輸入し、国内の病院に納品したというもの。
クオン氏は2007年から医薬品管理局長を務め、2016年に保健次官に就任して現在に至る。
同事件では、◇グエン・ベト・フン元医薬品管理副局長、◇ファム・ホン・チャウ元医薬品登録部長、◇グエン・ティ・トゥ・トゥイ元医薬品価格管理副部長など、クオン次官の部下数人が既に起訴されて捜査を受けている。
なお、VNファーマ元会長 兼 社長のフン被告は、2019年に開かれた裁判でホーチミン市人民裁判所から禁固17年の判決を言い渡されている。