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韓国のクァンジュ(光州)出入国・外国人事務所は10日、電子航空券を偽造・変造し販売したベトナム人女子留学生A氏を、出入国管理法違反および私文書変造の疑いで、光州地方検察庁へ書類送検したと発表した。
A氏はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「在留期間延長用の航空券を販売」との広告を掲載。今年3月から4か月間にわたり、広告を見て連絡してきたベトナム人15人に対して約20枚の偽造航空券を、それぞれ2万~3万ウォン(約1900~2900円)で販売していた。15人はいずれも出国期限を目前にした状態で、出国目的ではなく不法滞在となるのを避けるため、A氏に航空券発行を依頼したという。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け韓国政府は昨年4月から、出国用航空券と理由書を提出した外国人を対象に、在留期間の一時延長措置を取っている。しかし現時点で、帰国用航空券の確保は困難な状況だ。今回の事件は、この制度を悪用したものとなる。
A氏は自身のパソコンを使い航空券の原本ファイルを加工する方式で変造しており、その出来栄えは肉眼では本物との識別が難しいほど精巧だったという。今回、A氏から航空券発行を受けた15人には罰金が科される予定だ。