(C) vnexpress 写真の拡大. |
南中部沿岸地方カインホア省からバイクで帰省中の男性が、北中部地方ハティン省タックハー郡の路上で、空腹のために失神して倒れているところを地元警察に保護された。3日ほど食べ物を口にしていなかったと見られる。
3日午後18時ごろ、地元住民が道路脇で意識を失って倒れている男性を発見し通報。傍らには男性のものと見られるカインホア省ナンバーのバイクがあり、後部座席には荷物が載せられていたので、コロナ禍で帰省途中だと推測できた。
男性は地元警官からミルクと水、おかゆの差し入れを与えられ、数十分後には意識を取り戻した。男性の名前は、グエン・バン・チュンさん(北中部地方タインホア省出身、60歳)。首相指示第16号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置が適用されているカインホア省ニャチャン市から帰省する途中だった。
建築現場で働いていたが、この数か月は新型コロナの影響で仕事がなく、生活が苦しくなったため、田舎に帰ることに決めたという。
帰省する集団と一緒に出発したが、集団のスピードについていくことが出来ず、遅れてしまった。道中、飲料やお菓子の差し入れをもらったが、ハティン省に差し掛かった辺りで、疲れと空腹で耐えられなくなり、路上で気を失っていた。
チュンさんは、地元保健センターで健康診断を受けたが、血圧などに異常がなかったため、地元当局からガソリン代の支援を受けると、再びバイクに乗って帰省の旅を続けた。