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携帯電話小売チェーン「ニャットクオン・モバイル(Nhat Cuong Mobile)」を運営するニャットクオン貿易・技術サービス(Nhat Cuong Trading & Technical Services)とその系列企業に関連したハノイ市計画投資局における違反事件で、公安省捜査警察機関は24日、ハノイ市共産党委員会元副書記(2015~2020年任期)・同市人民委員会元主席(2016~2021年任期)のグエン・ドゥック・チュン被告(男・54歳)を容疑者として捜査すると発表した。最高人民検察院が起訴状を発行した。
ニャットクオン貿易・技術サービスとその系列企業に関連したハノイ市計画投資局における違反事件で、チュン被告は職権を乱用し、ニャットクオン貿易・技術サービスが有利になるよう、同局で2016年に行われた企業登録書類デジタル化事業の入札に介入した疑いが持たれている。
チュン被告はこのほか、ハノイ市人民委員会における公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し、損失・浪費をもたらした事件にも関与した疑いがある。同事件では、同市人民委員会傘下のハノイ下水排水社(Hanoi Sewerage And Drainage)が市内の湖の湖水浄化処理のためとして、競売入札を行わず、同市トップらと密接な関係があるArktic社から水処理薬品を購入し、国に大きな損失をもたらしたとされる。
さらに、これらの汚職事件の捜査が行われている間、チュン被告は捜査の担当機関に所属していた側近らに捜査書類を盗み出させた。被告はこの捜査書類略奪事件で2020年12月に有罪判決を言い渡されている。
一般に公開された非公開裁判の判決内容によると、被告は国家機密情報の漏洩・略奪・売買の罪に問われ、禁固5年の判決を言い渡されている。被告は党の尊厳を著しく損なったとして、党除名処分を受けている。