![]() (C) kenh14 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波で最も深刻な震源地と化し、連日数千人の新規感染者が確認されているホーチミン市ではこのところ、市内の仮設病院に宅配担当者が殺到して長蛇の列ができている。
立ち退き住民向けの移転先として建設されたホーチミン市内のトゥードゥック市にあるマンション「ビンカイン(Binh Khanh)」は現在、新型コロナ感染者を治療するための仮設病院として転用されており、主に無症状または軽症者が隔離治療を受けている。
総戸数が数千戸に上るこのマンションは、第3・6・7・8・9仮設病院として再編。隔離生活に不自由しないよう、患者の家族から連日、即席めんやスナック菓子、ドライフードなどの食品だけでなく、扇風機や湯沸かしポットなどに至るまでが大量に送られてきている。
仮設病院前では最近、数百人もの宅配担当者が長蛇の列を作って配達の順番を待つ光景が見られる。仮設病院で治療を受ける人々に同情を禁じ得ないという宅配担当者たちは、しっかりソーシャルディスタンスを守りながら順番待ちをしていた。
ある配車アプリの男性運転手は、「この時期に仕事を続けられることは非常にありがたい。我々宅配担当者の誰もがそう思っていることだろう。仮設病院で治療を受ける人々の助けになれれば、こんなに嬉しいことはない」と語った。