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ホーチミン市人民委員会は8日、関連機関宛てに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者の濃厚接触者(F1)に対する自宅隔離措置をガイダンスする公文書を送付し、この中で市内全ての行政区でF1の自宅隔離を試験的に実施するよう指示した。
当初の計画では、「リスクがある行政区」に該当する計8区・郡での2週間の試行を経て、結果を評価した上で対象地区の拡大を検討する予定だったが、市中感染者数が増加の一途を辿り、F1の数も急増しており、市の隔離施設にとって大きな圧力になっていることから、全域で試行することとした。
今回の指示を受け、トゥードゥック市と各区・郡の人民委員会は医療センターをはじめとする関連機関と協力し、管轄地域内のF1の自宅隔離の試験導入を主体的に手配し、監視することになる。
自宅隔離が認められるF1は、PCR検査の結果を待っている者のうち、感染者と接触した際にマスクを着用し、抗原迅速検査キットを使ったクイックテストの結果が陰性だった者。さらに以下のいずれかに該当していなければならない。
◇感染者と濃厚接触があったものの、頻繁には接触していなかった者。
◇感染者と同じ室内で働いていたが、2m以上離れ、直接の接触がなかった者。
◇周囲のサポートが必要な60歳以上の高齢者や児童、妊婦、障害者など。
◇14日間の集中隔離を終えており、14日目に実施する新型コロナウイルス検査で陰性判定が出た者。
上記の条件を満たし、独立した住居(タウンハウス、一戸建てなど)があり、住居内にトイレ・バスルーム・ごみ箱・体温計・生活用品などを完備した個室を確保できる場合、F1の自宅隔離が可能となる。