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グエン・タイン・ロン保健相は29日、世界銀行(WB)のビクトリア・クワクワ東アジア太平洋地域担当副総裁とWBベトナム事務所のキャロリン・ターク所長と会合を開き、WBに対しベトナムの新型コロナウイルスワクチン開発・製造事業の支援を要請した。
ロン保健相は、ベトナムが世界保健機関(WHO)の基準を満たしたワクチン管理システム(国家検定機関、NRA=National Regulatory Authority)を有する39か国のうちの1か国であり、ワクチンを製造できる44か国のうちの1か国でもある一方、ワクチン開発・製造事業への投資が限られていると現状を述べた。
WBからの融資は、国家的な予防接種プログラムに向けたワクチンやその他の医療製品の研究開発・製造に役立つとみられる。
クワクワ副総裁は、ロン保健相の提案は重要だとした上で、まだ使い切れていないベトナムのWBプロジェクトの資金を迅速に活用するためには省庁や関連機関が協力し合う必要があるとし、他の支援金や融資金も活用してベトナムの医療分野の事業に充当すべきだとの見解を示した。
ベトナムへの新型コロナウイルスワクチンの供給について、クワクワ副総裁は「納品はワクチンメーカーの供給能力による」とし、米国政府が近くベトナムを含む一部の国にファイザー(Pfizer)製ワクチンを供与すると述べた。