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保健省は24日、全国新型コロナウイルスワクチン接種キャンペーン指導委員会を発足した。グエン・タイン・ロン保健相が委員長、ブー・ハイ・サン国防次官が副委員長を務める。
同委員会はワクチンの受入や輸送、保管、品質管理、接種・経過観察のほか、情報技術(IT)を駆使した接種管理、情報周知を総合的に手配する。
ワクチン接種キャンペーンでは、保健省が全国に1万5000か所の接種会場を設置し、ベトナム人民軍も事業に参加している。計1億5000万回分のワクチンを使用し、全国人口の70%が集団免疫を獲得することを目指す。
ベトナムはこれまでに輸入ワクチン1億2000万回分の調達について交渉を完了している。これにより、ベトナムは2021年末までに、英アストラゼネカ(AstraZeneca)、米ファイザー(Pfizer)、米モデルナ(Moderna)、ロシア(スプートニクV=Sputnik V)、新型コロナウイルスワクチンの共同調達に関する国際的な枠組み「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」から、計1億2000万回分のワクチンを受領する。
一方、海外からのワクチン納入が大幅に遅れているのが現状だ。ベトナムが6月下旬までに受領したワクチンは450万回分程度に留まっているため、国民の接種比率は非常に低い水準となっている。6月24日時点で292万0248回分を接種し、このうち2回の接種が完了した人数は14万3121人となっている。
保健省によると、7月にさらに800万回分を受領する予定だという。