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世界保健機関(WHO)はこのほど、ベトナムの某ワクチンメーカーがコロナウイルスのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン製造拠点設立を提案していると明らかにした。
mRNAワクチンとは、メッセンジャーRNAと呼ばれる天然化学物質の人工複製物を使用して免疫反応を起こすワクチンの一種。今年3月末には、米国のファイザー(Pfizer)社とドイツのビオンテック(BioNTech)社が同ワクチンの共同開発計画を発表した。
WHOベトナム事務所の代表パク・キドン氏は、具体的なメーカー名こそ明かさなかったものの、「ベトナムのワクチンメーカーがコロナウイルスのmRNAワクチン製造拠点になることに興味を示している」と述べた。
パク氏によると、WHOはこの提案について検討中。WHOは、ベトナムが対コロナmRNAワクチンの大規模な製造体制を整えることを期待するとした。
WHOは4月、新型コロナ収束に向けて、低中所得国のワクチン製造能力の強化を求めていると発表。パク氏は「ベトナムがmRNAワクチン製造拠点となれば、ベトナムのみならず域内の感染収束にも寄与するだろう」と語った。