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保健省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する3日午後の発表によると、北部紅河デルタ地方ビンフック省と同ハナム省で市中感染者10人が新たに確認された。
また、海外からの入国者9人の感染も確認され、うち7人は日本から帰国したベトナム人だった。
3日午後の時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は2981人、死者数は35人となっている。
4月27日以降に確認された市中感染(うち1人は入国後の隔離期間終了後に陽性)は6省・市の計35人。内訳は、◇ハナム省:14人、◇ビンフック省:14人、◇ハノイ市:3人、◇北部紅河デルタ地方フンイエン省:2人、◇西北部地方イエンバイ省:1人、◇ホーチミン市:1人となっている。
新規の市中感染者10人のうち8人はビンフック省で感染が確認され、5人は同省ビンイエン市ホアセンヘルスケアセンターの職員。いずれもベトナムを陸路で出国した後に中国当局の検査で陽性となった中国人専門家とイエンバイ省で接触があった。別の3人は同じ中国人専門家が訪れたビンフック省フックイエン町のカラオケ店での集団感染に関連する。これに先立つ2日、同カラオケ店の従業員6人の感染が確認された。
この中国人専門家は、4月9日から23日までイエンバイ省のホテル「ニューグエット2(Nhu Nguyet 2)」で隔離措置を受けていたが、同ホテルでは同じく隔離措置を受けていたインド人専門家4人とホテル従業員1人の陽性者も出ている。
残る市中感染者2人はハナム省で感染が確認された。いずれも日本からベトナムに帰国し隔離期間終了後に陽性となった2899人目の感染者から広がった集団感染に関連する。
市中感染の拡大を受けて、全国各地で感染対策を強化している。
ハノイ市では3日午後5時から、市内の遺跡や宗教施設を閉鎖し、路上で営業している飲食店やカフェの営業を一時停止している。また、4日以降は幼稚園、小学校、中学校、高校の登校を停止し、自宅でのオンライン授業に切り替える。いずれの措置も、当局から新たな通知が出るまで継続する。
また、ホーチミン市では3日午後6時から、市内のマッサージ、サウナ、劇場、映画館、ゲームセンターなどの営業を一時停止している。