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国内最高レベルの病院として知られる保健省傘下バックマイ病院(ハノイ市ドンダー区)では、ここ1年の間に221人もの医療スタッフが退職した。221人の中には医師28人も含まれる。同病院のグエン・クアン・トゥアン院長が13日に明らかにした。
バックマイ病院は特別級の総合病院で、4300人のスタッフを抱えている。保健省の傘下に置かれているが、財政面では独立しており、事業投資や高品質な医療サービスについては診療費を病院が独自に決定することが可能となっている。
医療スタッフの大量退職について同病院のドー・バン・タイン幹部組織部長は、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による患者数の減少と、医療機器価格水増し事件の摘発に伴う関与者の逮捕が背景にある」と説明した。
タイン氏によると、新型コロナの発生前は1日当たり5000~5500人の入院患者と6000~7000人の外来患者に対応していたが、新型コロナの影響により一時は入院患者数が1000人余りにまで急減した。これにより、2020年の売上高も前年比▲30%(約2兆VND=約95億円)と大幅に減少し、医療スタッフの収入減にもつながった。
こうした状況の中で、ハイレベル人材として知られる同病院の多くの医療スタッフが他の医療施設に引き抜かれてしまったという。なお、同病院は退職した人材を補充するため、新たに500人余りを新規雇用した。