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このところまとまった雨が降るようになり、雨季に差し掛かかりつつあるホーチミン市。2日と4日の両日には猛暑の中で大雨が降り、同市を流れるニエウロック・ティゲー運河で、同運河に生息する魚の大量死が発生した。同運河では、例年同様の現象が起きている。
大量の魚の死骸が水面に浮かんで悪臭を放っていたため、当局は魚の死骸の回収と処分を急いでいる。5日までに回収した魚の死骸は14tに達しており、死んだ魚のほとんどがティラピアやコイなどだった。
魚の大量死は、急な大雨で下水道や住宅地から大量の廃水やゴミが運河に流れ込んだことや、運河の底に溜まっていた有毒ガスが拡散したことが原因と見られている。
ニエウロック・ティゲー運河は、タンビン区~フーニュアン区~3区~ビンタイン区~1区を流れる全長8.7kmの運河。かつては汚染がひどく「悪臭の漂う運河」と呼ばれていたが、浚渫や水質改善、両岸の植樹などの改修プロジェクトが2011年に完了して、今では魚が生息できるようになっている。