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ベトナムからオーストラリアに渡航した母子3人が現地到着後の検査で陽性と判明した事例について、オーストラリア側で3人の遺伝子解析を行ったところ、南アフリカ型の変異株が確認され、感染源はベトナムではないことが明らかになった。
ベトナムで南アフリカ型の変異株が確認されたのは南アフリカからの入国者の1例のみで、市中感染では確認されていない。
一方、母子と同じシンガポール発オーストラリア行きの航空機に搭乗していた2人から同じく南アフリカ型の変異株が確認されており、経由地のシンガポール、またはシンガポールからの機内で感染した可能性が高いとみられている。
母子は北部紅河デルタ地方ハイフォン市レチャン区グエンコンチュー通りに自宅があり、2月28日にハノイ市ノイバイ国際空港を出発し、シンガポール経由で3月1日にオーストラリアに到着した。
出発前にベトナムで受けた検査の結果は陰性だったが、到着後の検査で3日に上の子供(18歳)が、6日に母親が、さらに11日に下の子供(11歳)が陽性となった。
これを受けてハイフォン市当局が同市の自宅周辺をはじめとする接触者の検査を実施したところ、全員陰性だった。