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ダナン(南中部沿岸地方ダナン市)~クアンガイ(同クアンガイ省)間高速道路案件における違反について、公安省傘下の捜査警察機関は捜査を完了し、最高人民検察院に書類を送致した。
同案件の投資主はベトナム高速道路開発投資総公社(VEC)、投資総額は34兆5000億VND(約1600億円)。全長139kmの同高速道路は2013年5月に着工し、2018年9月に全区間が開通した。
しかし、路面に巨大なポットホールが発生したり、雨期に橋梁やトンネルで一部漏水などの損傷が相次いで確認され、建設と検収の段階で深刻な違反があったとされている。
第1期の65kmの区間だけでも380の指摘事項を確認したとされている(平均して1km当たり6か所)。
投資主、請負業者、コンサルティング会社の人員として同案件に携わっていた容疑者36人はいずれも刑事法第224条に触れたとされ、「建設工事投資に関する規定に違反し甚大な被害を引き起こした容疑」がかけられている。
36人の中には、VECの元副社長2人と、同案件のチーフコンサルタントを務めていた日本人も含まれている。
なお、事業関係者によれば上記破損などの問題はいずれも補修されており、現時点で同様の問題はないという。