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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内1342人目の感染者となったベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の客室乗務員が自宅隔離中に外出し、市中感染を引き起こした事件で、ホーチミン市警察は捜査を完了し、同市人民検察院に書類を送致した。
ズオン・タン・ハウ容疑者(男・29歳、ホックモン郡在住)は刑事法第240条に触れ、「危険な感染症を他人に感染させた容疑」で起訴される。刑事法第240条の量刑は、罰金2000万~2億VND(約9万3000~93万円)、禁固1~12年となっている。
捜査結果によると、容疑者は2020年11月14日に日本からベトナムへ入国した後、HVNのパイロットおよび客室乗務員用の隔離施設で隔離措置を受けていた。新型コロナウイルス検査で2回の陰性判定が出たため、帰宅して引き続き自宅隔離を受けることになったが、この間に外食したり、大学で講義を受けたりし、複数人に新型コロナウイルスを感染させた。
容疑者の行為により他人が新型コロナに感染しただけでなく、接触者らの新型コロナウイルス検査や隔離にかかった費用として44億VND(約2050万円)の損害が発生したとされている。