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ベトナム仏教協会副会長の高僧ティック・ドゥック・ティエン師はこのほど、新型コロナウイルス感染防止と人々の信仰の需要に応えるため、オンラインでの安寧祈願とお布施の受け付けを今年のテト(旧正月)前から試験的に導入していると明らかにした。
仏教協会は、感染対策のため寺院にオンラインで安寧祈願や修養会、法話などを行うよう指導しており、これまでに多くの寺院が実施している。ティエン師によると、安寧祈願に参加した人の多くがお寺への寄付を希望するため、電子マネーやQRコードによるオンラインでのお布施受け付けを導入することにしたという。
オンラインお布施は現在12か所の寺院で実施中だ。開始直後は多くの人のお布施があったが、その後減少している。仏教協会では3か月を目途に集計し、オンライン方式のメリットとデメリットを評価して、同方式を広めていくかどうかを検討する予定としている。
ティエン師は、「オンラインお布施は寄付金を透明化する。お寺に来て僧侶の手に現金を握らせるといった、かつて批判されたような事態を避けられる」と述べ、新型コロナ禍の終息後もこの方式を続ける考えを示した。