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西北部地方ラオカイ省とライチャウ省の境に位置するベトナム最高峰のファンシーパン山(Fansipan)の山岳地域では8日午前から9日午前にかけて、気温がマイナス3度まで下がり降雪が観測された。
中には、50cm以上の積雪が観測されたエリアもある。降雪は南国のベトナムで滅多に見られない珍しい光景であるため、降雪時にちょうどこの地を訪れていた観光客らがSNSに写真を投稿して、大きな話題になっている。
ラオカイ省サパ町(thi xa Sapa)にある観光リゾート「サンワールド・ファンシーパン・レジェンド(Sun World Fansipan Legend)」では60cmもの雪が積もったという。
同リゾートの責任者は、「テト(旧正月)目前の時期に雪が降るというのは非常に稀。運よく、この時期に訪れていた観光客は、雪に覆われた幻想的な一面の銀世界に心を奪われたことだろう」と話した。
ファンシーパン山の標高は3147mで、ベトナム最高峰、そしてインドシナ半島の最高峰としても知られる。この地域での降雪は今週いっぱいまで続く見通しだ。
同リゾートでは2016年に当時の世界最長ロープウェイ(全長6293m)が運行を開始。これにより、徒歩でしか登ることができなかったファンシーパン山頂までの所要時間が従来の2日間から僅か15分に短縮され、多くの観光客誘致に繋がった。