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ダン・ティ・ゴック・ティン国家副主席は19日、保健省傘下の第1ワクチン生薬製造会社(VABIOTECH)の上級専門家で、「人民医師」の称号を持つフイン・ティ・フオン・リエン博士(女性・81歳)に「労働英雄」の称号を授与した。
リエン博士はこれまでに、国内外の科学雑誌で112本の論文を発表し、12の国家的科学研究事業に参加してきた。コレラ、腸チフス、天然痘、日本脳炎などの感染症ワクチンの製造に貢献してきたことで知られている。
特に日本脳炎ワクチンは、第1世代ワクチンの製造技術の移転を受けて自国生産を開始。1997年にワクチン接種プログラムに組み入れた結果、死者や発症者が減少した。このワクチンはベトナムで製造し、海外に初めて輸出したワクチンとなった。2006年からは第2世代である不活化ワクチンの研究に従事し、ベトナムは開発に成功した世界で4番目の国となった。
リエン博士が所属する第1ワクチン生薬製造会社は、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発に参加している国内の4機関の1つ。リエン博士は研究開発には直接携わっていないが、これまでの経験を生かして相談に乗っている。グエン・タイン・ロン保健相はリエン博士について、「情熱と責任感を持って仕事一筋に取り組んできた」と評価した。