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ベトナム人9人がカンボジア国境から集団で不法入国し、うち4人に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が確認されたことを受けて、南部メコンデルタ地方ビンロン省警察は、1440人目の感染者となったレ・トゥック・チー容疑者(男性・33歳、同省在住)について刑事事件として立件し捜査を行うと明らかにした。
不法入国したチー容疑者は刑事法第240条に触れ、「危険な感染症を他人に感染させた容疑」で捜査を受けることになる。容疑者はビンロン省の病院で隔離・治療を受けているため、警察はまだ取り調べを開始できていない。チー容疑者は既に1か月近く治療を受けているが、12回の検査で陽性判定が出ている。
今回の不法入国事件に関連し、同地方アンザン省警察は既に刑事事件として立件し、捜査を進めている。一行は12月中旬にミャンマーを出発し、トラックの荷台に乗ってタイとカンボジアを経由してベトナムに向かった。12月24日未明に船で川を渡り、アンザン省アンフー郡(huyen An Phu)から不法入国した。
チー容疑者はその後、不法入国ルートが手配した乗用車で同地方ロンアン省に到着。24日昼にビンロン省の自宅へ戻った直後に母親が地元当局に通報したことで、事件が発覚した。
ビンロン省警察の責任者は、「1440人目の感染者についてアンザン省警察が引き続き刑事事件として立件し捜査を行う場合は、同省警察に捜査を委任する」と述べた。