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南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市人民裁判所は17日、偽ワクチンを接種し、詐欺・資産横領罪に問われていたティエウ・ティ・トゥエット・スオン被告(女・46歳、トゥイフオック郡=huyen Tuy Phuoc在住)に禁固4年の判決を下した。
スオン被告は中卒で医療関係者ではないが、地元の助産院に出入りしていた経緯から、ワクチンの接種方法を知っていた。多額の借金を抱え、返済できなくなった被告は、2019年7月に偽ワクチンの接種で詐欺を働くことを思い付いた。
スオン被告はビンディン省予防医療センターの職員と名乗り、海外から輸入した各種ワクチンを希望者の自宅で接種すると宣伝。この手口で2019年7月から2020年3月までの約半年間に省内の34人に偽ワクチンを接種し、計6300万VND(約27万5000円)を騙し取った。
今年3月には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るう中、スオン被告が「海外から輸入したばかりの新型コロナワクチン」を紹介すると、多くの人々が接種を希望した。
新型コロナのほか、A型・B型肝炎や日本脳炎などのワクチンと謳われていた問題の偽ワクチンは、スオン被告が自ら薬局で蒸留水と抗生物質を購入し、配合したものだった。