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ナノゲン社(Nanogen)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の第1期臨床試験でワクチン接種を受けるボランティアの募集が10日朝から始まった。臨床試験を管轄する国防省傘下の軍医学院によると、午前中だけで30人の登録を受け付けた。
治験登録第1号となったのは、ミン・アインさん(女性、仮名)。北部紅河デルタ地方バクニン省出身のアインさんは医科専攻の修士課程に在学中で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の研究にも携わった経験がある。
アインさんはインタビューに応じ、「ワクチン接種が怖くないと言ったら嘘になりますが、国産ワクチンを信じています。万が一、副作用があっても治療を受けられるし、いつでも臨床試験を辞めることが可能です」と述べた。
ナノゲンはワクチン接種に関する医療事故の防止に向け、国防省傘下の第103軍医病院をはじめとする複数の病院から協力を得て、ワクチン接種を受けるボランティアの健康観察を行うほか、保険会社との間でボランティア向けの保険契約も締結する。
最新情報によると、第1期臨床試験の募集人数は60人。条件としては、◇18~50歳であること、◇健康状態が良好であること、◇慢性疾患を持っていないことなどが挙げられる。
なお、2021年3月に第2期、2021年8月に第3期の臨床試験を行う。ワクチンを接種する対象者数は、◇第2期:400人以上、◇第3期:1万人を予定している。第3期臨床試験は、市中感染が多い◇バングラデシュ、◇インド、◇インドネシアの3か国との協力のもとで行われる予定。