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ホーチミン市5区13街区にあるキムビエン市場で4日午前8時ごろ、同市場管理委員長のL.T.T.Hさん(女性・53歳)が刺殺された。別の女性職員1人も負傷した。警察は容疑者である市場の警備員の男(45歳)に事情聴取を行っている。
目撃者の証言によると、男は事件発生前に市場内にある市場管理委員長の事務室に入ってHさんと話をしていたが、口論になり、突然刃物を手にしてHさんに襲い掛かったという。胸部を刺されたHさんはその場で倒れ、その後死亡した。
当時、同じ室内にはHさんのほかに3人がおり、Hさんの部下の女性(25歳)が男に刺され、負傷した。事件後、男はその場に留まり、警察が来るのをおとなしく待っていたという。
男は警備員として同市場に長く勤めてきたベテランで、一方のHさんは1年ほど前に市場の管理委員長に就任したばかりだった。Hさんは普段から温和な性格だったというが、2人の間で何らかのトラブルがあったとみられている。
5区警察は、ホーチミン市警察と5区13街区警察などと協力し、引き続き犯行の動機などについて調べを進めている。
なお、化学薬品を専門に取り扱うキムビエン市場は、別名「死神市場」とも呼ばれ、業者と客で日々賑わっている。