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保健省傘下の第1ワクチン生薬製造会社(VABIOTECH)はこのほど、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンのアカゲザル(Macaca mulatta)への投与実験を開始したと明らかにした。なお、同社は6月にマウスを対象とした実験を行っていた。
同社のドー・トゥアン・ダット社長によると、東北部地方クアンニン省のゼウ島(dao Reu)に生息している3~5歳の健康なアカゲザル12匹を実験用動物に選んだ。対象のサルはいずれも体重3kg以上で、病気がないか慎重に確認済み。
ワクチンは10月27日に投与され、このまま約3か月の経過観察を行った後、採取した血液サンプルをハノイ市に送る予定。実験は2段階に分けて行われ、第1期ではワクチンを接種するグループと接種しないグループに分けて、それぞれ別の島で飼育して毎日健康状態を観察。
1回目のワクチン投与から21~28日後に2回目のワクチン投与を行い、2回目のワクチン接種から1か月後に、研究チームが接種したグループと接種していないグループの免疫獲得を調査する。サルへの実験でワクチンの有効性が確認されれば、その後、ヒトへの臨床試験(治験)を開始する方針。