(C) vnexpress 写真の拡大. |
北中部地方トゥアティエン・フエ省フォンディエン郡フォンスアン村(xa Phong Xuan, huyen Phong Dien)で建設中の第3ラオチャン(Rao Trang 3)水力発電所で12日に地滑りが発生し、工事現場の作業員2人が死亡、15人が行方不明になっている事故に関連し、事故犠牲者の遺族が詐欺被害に遭い、寄付金を騙し取られていたことが分かった。
詐欺被害に遭ったのは、死亡したT・V・Lさん(男性)の妻L・T・T・Tさん(女性・34歳、南中部高原地方ダクノン省クロンノー郡=huyen Krong No在住)。Lさん夫婦には子供が2人おり、下の子はまだ生後数か月だ。
遺族の境遇を知った多くの人々が、残された母子のために募金を行い、これまでに2億5000万VND(約114万円)の寄付金が集まった。
Tさんの話によると、20日昼に「ギー」と名乗る男から電話があり、慰問の言葉とともに「国から遺族に補助金が支払われる」と話し、Tさんの携帯電話に送られたURLをクリックして個人情報を入力するよう誘導した。
しかしその後、Tさんの銀行口座から2回続けて5000万VND(約22万7000円)ずつ、計1億VND(約45万5000円)が引き出されたという。同郡警察は被害届を受理し、詐欺事件の捜査に乗り出した。
なお、Tさんが口座を持つベトコムバンク[VCB](Vietcombank)はこのほど、詐欺事件の犯人が捕まるまでの間、騙し取られた分の金額をTさんの口座に入金すると明らかにした。同行は犯人追跡のため、警察の捜査に協力している。