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クアンビン省ミンホア郡ザンホア村(xa Dan Hoa, huyen Minh Hoa)で19日午後9時ごろ、高さ約150mの丘の斜面が崩壊して土砂崩れが発生し、ふもとにあるチャーロー(Cha Lo)国際国境検問所の庁舎と、ラオスにつながる国道12A号線の全長約450mが土砂で倒壊した。ザンホア村人民委員会が翌20日に明らかにした。
これにより、国道12A号線を通じた両国間の交通が寸断されている。19日午前に、丘に亀裂が入っていることと、数か所で地盤沈下が発生していることを発見した検問所の指揮官が武器や資料の移動、人員の避難を指示したため、人的被害は出なかった。
土砂崩れで検問所は孤立した状態となっているが、約100人分の数日間の食料は確保しており、ラオス側に救援物資の輸送を依頼することも可能だという。
なお、自然災害防止中央指導委員会の発表によると、10月6日から続く豪雨が中部の広範囲に甚大な被害をもたらしており、21日午前の時点で111人が死亡し、22人が行方不明となっている。
民家への被害については、◇北中部地方ハティン省、◇同クアンビン省、◇同クアンチ省、◇同トゥアティエン・フエ省の4省だけで18万5000軒が浸水し、北中部地方ゲアン省からクアンチ省にかけての地域だけで住民20万人以上(5万7000世帯)が避難を余儀なくされている。
最終更新:2020年10月21日 20:47 JST