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ホーチミン市タンビン区にある床屋のマネージャーをしているグエン・バン・ファップさん(24歳)は週に3~4回、終業後の20時30分になると、友人と一緒にホームレスの人々に無料散髪サービスを提供するため、自転車で出かけて行く。
北中部地方トゥアティエン・フエ省に生まれたファップさんは13歳でホーチミン市へ移住した。あらゆる仕事を経て理容を学び、理容師となり現在に至る。かねて生活に困窮するホームレスの助けになりたいという想いはあったが、どうしたらよいか分からなかったという。ある時、自分の仕事を活かせるのではと、無料散髪サービスを思いついた。
ファップさんはピエロに仮装してリートゥオンキエット(Ly Thuong Kiet)通りやファンダンルウ(Phan Dang Luu)通りなどの歩道で客の散髪をする。現地へ向かう時は、散髪を終えた客に食べてもらうためにいつも食事を5人分買って行く。
ファップさんは同業の友人らに自分の活動を知ってもらい賛同者が増えればと、ピエロの無料散髪サービスの様子をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の個人ページに投稿している。
「まだ若いので遠い将来のことより今は仕事に一生懸命取り組み、個人の無料散髪サービスの活動も続けたい」とファップさんは語る。