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厚生労働省が5日に発表した「新型コロナウイルス感染症の患者等の発生について(空港検疫)」によると、5日にベトナムから日本に到着した男性2人が空港検疫により新型コロナの無症状病原体保有者と報告された。
1人は5日にベトナムから成田国際空港に到着した20代男性(居住地:東京都)、もう1人は同日に関西国際空港に到着した30代男性(居住地:大阪府)。
ベトナム現地紙の報道によると、関西国際空港に到着した男性は33歳の日本人で、北部紅河デルタ地方ハイフォン市での勤務を終えて日本に帰国した際に、空港でのPCR検査で陽性と判明したという。男性は2018年6月から2年余りにわたりハイフォン市の会社に勤務していた。
男性が新型コロナ陽性だったとの報告を受けて、ハイフォン市保健局は5日夜に接触者などの調査を行い、ベトナム滞在中に男性がハイフォン市以外の地域を訪れていなかったことを確認。男性は毎日他の13人とともに社用バスで通勤し、日本へ帰国する前には同僚と送別会を行ったという。
当局は6日午後までに最も近い接触者(F1)として152人を特定し、いずれも検査で陰性の結果が出ている。F1の特定は続いており、今後さらに増える見通し。当局は引き続きハイフォン市内で男性が訪れた場所や接触した人の特定を急いでいる。
F1の接触者にあたるF2の人数は現在までに1340人となっている。また当局は、男性が居住していたホテルと勤務先の消毒を行うなど対策を講じている。