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自然災害防止中央指導委員会の発表によると、台風5号(アジア名:ノウル、日本では台風11号)は、18日午前に北中部地方へ上陸し熱帯低気圧に変わった後も、20日夜まで北中部地方ハティン省から南中部沿岸地方クアンナム省にかけての地域に大きな影響を与えた。
この台風により、6人が死亡、112人が負傷した。稲作地1439ha、その他耕作地2449ha、養殖場105haが冠水し、民家10軒が倒壊、民家2万2716軒の屋根が吹き飛ばされたほか、国道25kmが破壊され、河川・沿岸16.5kmの侵食が確認された。
中でも、北中部地方トゥアティエン・フエ省が最も大きな被害を受けた。同省では4人が死亡、92人が負傷し、民家10軒が倒壊、民家2万1283軒と校舎20か所の屋根が吹き飛ばされたほか、街路樹1万5000本以上が倒れたり枝が折れたりした。
トゥアティエン・フエ省での被害額は5050億VND(約22億7000万円)に達しているという。同省では20日から官民総出で倒れた街路樹の撤去など、復旧作業を急いでいる。