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ベトナム国内で拡散している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて、南中部沿岸地方ダナン市に居住する韓国人が相次ぎ帰国している。
ダナン韓国人会によると、今月13日と18日に予定されているダナン発韓国ソウル(仁川国際空港)行きの航空便には260~280人が搭乗するとみられている。
かつて年間100万人以上の韓国人観光客が訪れていたダナン市には、大小100以上の韓国系観光事業者がおり、観光関連事業に携わる韓国人在住者は6000~7000人に達していた。しかしベトナムによる3月の外国人入国規制以降、旅行会社はもとよりレストラン、マッサージ店、土産物店、宿泊施設など観光関連事業者の閉店が相次いだことから、現在ダナン市に残っている韓国人は10分の1以下に減少した。
ある韓国人在住者は「今回の新型コロナは短期間で終わりそうもなく、これまでなんとか耐えてきた韓国人観光事業者もほとんどが帰国するような様相だ」と述べている。残るのは事情があり現地にいざるを得ない事業者や駐在員が多い。また別の韓国人在住者は「町が封鎖されて何もできないうえ感染者も出続けているが、医療面での不安もあるため韓国人在住者皆が今後を心配している」と、不安な気持ちを明かした。