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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がベトナム国内で流行拡大し、特に貧困世帯は収入減で深刻な影響を受けている。そんな中、ホーチミン市に「自動コメ配り機」という珍しい機械が設置されて話題を集めている。
この機械は6日に同市タンフー区ブオンライ通り204番地(204 Vuon Lai, quan Tan Phu)に設置された。開発したのは、スマートロックやスマートホームソリューションを手掛ける地場系スタートアップ「PHGロック(PHGLock)」。
自動コメ配り機は、同社のテクノロジーを活かして開発したもので、1台当たりの生産コストは約1000万VND(約4万7000円)。現金自動預け払い機(ATM)のように24時間対応となっており、ボタンを押せば1.5kg分のコメが自動的に出てくる仕組み。
同一人物が1日に複数回にわたって利用することを防ぐため、顔認証カメラも搭載されている。設置初日の6日には、約200人にコメ約300kgが配られた。
自動コメ配り機は新型コロナが終息するまで稼働する予定。同社は今後、市内各地に計100台を設置したいとしており、市民に協力を呼び掛けた。