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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行がベトナム国内でも拡大する中、グエン・スアン・フック首相は、4月1日からの15日間に全ての世帯および行政区を対象とした「全国隔離措置」を適用するよう指示した。
これによると、ベトナム国内の全ての世帯および全レベルの行政区(村落、村、郡、市・省)は原則として、それぞれに別れて互いを隔離しなければならない。これに加え、感染の更なる拡大を抑えるため、公共の場に3人以上で集まることを一切禁止する。
公的機関および組織では、機密情報の処理や必需品の確保などを担当する人材を除き、労働者全員に対して自宅勤務制度を適用する。
公的セクター以外の企業については、自宅勤務制度の適用を義務付けておらず、経営者の判断に委ねるが、経営者が責任を持って職場の安全対策に取り組み、労働者の健康を確保しなければならない。また工場では、規定に従って安全とされる距離を確保し、マスク着用や消毒を徹底する必要がある。
全国民には外出を自粛することが求められ、食料品や医薬品の購入、病気や怪我など救急の場合、または必要不可欠な商品・サービスを取り扱う施設・工場で働いている場合などを除き、極力外出を控えなければならない。また、互いにコミュニケーションが必要な場合は2m以上の距離を保たなければならない。
なお、今回の措置についてマイ・ティエン・ズン政府官房長官は、「都市封鎖ではない」と強調する一方で、「感染が広範囲で拡大すれば、より厳しい措置に踏み切る」と語った。